「もう少し家で頑張りたい」「でも、そろそろ限界かも…」
そんなふうに、自宅介護を続ける中で、施設入居を考える瞬間は誰にでも訪れます。
とはいえ、「いつが本当のタイミングなのか」は、すぐには答えが出ないものですよね。
今回は、実際に介護の現場を見てきた経験も交えながら、自宅介護から施設入居へ切り替える目安についてまとめてみました。
自宅介護を続けるべきか、施設入居を考えるべきか
介護には、家族それぞれの想いがあります。
「最後まで家で看たい」と思う人もいれば、「安全を最優先にしたい」と考える人も。
そんな中で、以下のようなサインが見えたときは、一度施設入居を具体的に検討してみてもいいかもしれません。
施設を検討したいサインとは？
- 本人の生活リズムが大きく乱れ始めた
- 認知症の進行で徘徊や夜間覚醒が頻発してきた
- 介護者の心身の疲労が限界に近い
- 家の中での転倒が増えてきた
- 医療的ケア（点滴・吸引など）が必要になってきた
このような状況になると、自宅で安全に暮らし続けるのが難しくなり、「プロの支援を受けた方が本人も家族も安心」という判断に至るケースが多いです。
タイミングを逃さないために大切なこと
施設への入居を考え始めたら、できるだけ早めに情報収集を始めましょう。
実は、介護施設は「空き待ち」になることも珍しくありません。
人気の施設では、見学から入居まで数か月以上かかることもあります。
また、いざ急に必要になったときに慌てないためにも、
- 資料を取り寄せる
- 見学に行く
- 家族で話し合う
こうした準備を少しずつ進めておくと、スムーズに移行できます。
まとめ：無理せず、相談しながら決めよう
自宅介護を続けるか、施設に入居するか――
どちらを選んでも、それは「家族を想う気持ち」からの選択です。
無理に一人で抱え込まず、地域包括支援センターやケアマネジャー、介護施設の相談窓口など、
プロの意見も取り入れながら、納得できるタイミングを見つけていきましょう。
あなたとご家族にとって、最適な選択ができることを願っています。
