「なんだか脇のニオイが気になる…」と思っても、それが本当にワキガなのか、それとも一時的な体臭の強さなのか判断するのはなかなか難しいものです。
実はニオイの原因がワキガかどうかで、適切な対策も変わってくる場合があります。
ワキガセルフチェック項目
まずは、自分がワキガ体質かもしれないかどうか、いくつかのセルフチェック項目で確認してみましょう。
以下の項目に、あなたはいくつ当てはまりますか?
チェックが多ければ多いほど、ワキガ体質である可能性が高まります。
特に上にある項目ほど、ワキガと関連が深いと考えられています。
※このチェックはあくまで目安です。確定診断には専門医の判断が必要です。
遺伝とワキガの関係
ワキガは、遺伝によって受け継がれる体質のひとつです。
両親のどちらか、あるいは両方がワキガの場合、その子どももワキガになる確率が高くなります。
例えば、ワキガの原因とされる遺伝子を「A」、そうでないものを「a」とした場合、「AA」や「Aa」の組み合わせでワキガ体質が表れることがあります(優性遺伝)。

両親がどちらもワキガ体質なら、子どもが同じ体質になる可能性はさらに高まるでしょう。
耳垢が湿っているタイプの人は要注意
耳の中にはアポクリン腺と呼ばれる汗腺があり、ここから出る汗が耳垢を湿らせる原因になります。
このタイプの耳垢を持っている人は、同じアポクリン腺が脇にも多く分布している可能性があり、ワキガ体質である確率が高いといわれています。
一方で、カサカサの乾いた耳垢の人は、ワキガである可能性が低い傾向にあります。
脇汗で服が黄ばむのはなぜ?
ワキガの人の汗には、エクリン腺から出る普通の汗とは異なり、たんぱく質や脂質、ミネラルなどが含まれています。
これらが衣服に付着すると、黄ばみの原因になることがあります。
ただし、黄ばみ=即ワキガとは限らないので、あくまで他の症状と合わせて確認しましょう。
脇毛に粉のようなものがつく?
汗が蒸発したあとに、脇毛に白い粉のようなものが残ることがあります。
これはアポクリン腺から分泌された成分が乾いて残ったものです。独特のニオイを放つ場合もあります。
この現象がある人は、ワキガ体質の可能性が高いですが、出ない人でもワキガのケースはあるので、絶対的な判断基準ではありません。
脇毛の特徴にもヒントあり?
脇毛の質にもワキガとの関連性があるといわれています。
傾向として、女性は脇毛が太くて濃い人、男性は逆に細くて柔らかい人に、ワキガ体質の人が多いそうです。

とはいえ、あくまでも「傾向」の話なので、参考程度にとどめておくのがよいでしょう。
最後に:気になるなら専門機関へ
ここで紹介したセルフチェックは、あくまでも「可能性を探る」ためのものです。
もしニオイが気になって日常生活に支障を感じるほどであれば、皮膚科や専門の医療機関に相談するのが一番確実な方法です。
しかし、今はとても良い対策クリームなども手に入る時代です。
手術など思いつめないで、そういった比較的手がとどく現実的な方法を試してみるのもアリ!
気になる症状があるなら、早めに対処を考えていきましょう。